結集でスピードアップとコスト削減

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NTTがドコモにTOBをかけて、完全子会社化を実施予定。TOBニュースが出て、株価はストップ高。TOBで30%以上のプレミアムが見込まれたため。
日本電信電話から考えると、独禁法で分割されて数十年。時代が変化して、再度結集することで経営のスピードアップを狙うのでしょう。分散化でミドル、バックオフィスのコストを下げることもできるだろう、と考えると効率性の観点でもOKなのだろう。

これで世界での競争力を高めて、ビジネスチャンスを捕らえら得るようになると期待。

通信産業は、各国で規制があるため規制産業として一種の優位な地位にある産業セクターとして位置していたが、技術が進み、グローバルに繋がる世界が拡大したことで、「規制、インフラ関連だから安全」的な考え方はもう古いのでしょう。
ということで考えると、世界で戦うための業務効率化、意思決定の早さ、会社を超えた新たなサービスの展開などで結集は選択肢として自然な流れ。

携帯シェアでは、ドコモは大きい存在だったのだろうが、auやソフトバンク、MNOなど小規模業者も増える中ではグループに取り込むことでビジネス展開狙い。
もともと66.2%を保有していたことを考えるとドコモの収益は会計上は取り込んでいたわけで、会計上の業績面への影響はそれほど大きくないと考えて良いのか。

今回のTOBで想定される必要資金は4兆円規模らしい。手元資金が1兆円。不足分は調達になるが、銀行から借りるのか、社債発行で調達するのか…そもそもTOBをやることを決めている時点で、どこかの証券会社が入っているのだろうから、引受合戦はずいぶん前に終わっているのだろう。
引受合戦に入れなかった会社のNTTグループを担当者は、めちゃくちゃ怒られているんだろう。。。自分も経験があるので人事とも思えず…

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