豪の成長率が低水準???

IMFが世界経済見通しを発表した中で、豪の成長率が1.5%予測ということになっていた。成長率としては90年代初頭以来の低成長ということ。
一方で、この30年近くの成長率が1.5%以上の成長率を出していたということで、とんでもないレベルで成長していたということなのだろう。

IMFの報告書の中では、世界の成長率は3.2%予測で、サプライチェーンや地政学リスクがインフレ圧力を高める可能性があるということらしい。
インフレは国によって下がっているところもあれば、まだ安定してこないところもあるので、不安定な状況が続いているので、金融商品に対する売り圧力にもなりやすい傾向が出てきそう。

インフレが高止まりすると、政策金利は維持もしくは引き上げられる可能性があるので、豪で気になる点は金利水準が高い状況が続くと変動金利型の住宅ローンの返済額が高止まりするので、家計の消費行動が抑制される傾向が強くなる点。
一方で、預金金利も高止まりするので資産を持つ家計は資金の余裕ができてくるので、そこが消費を牽引する可能性もある。
とはいえ、資産を持つ家計で住宅ローンの返済がない、というのは、典型的にはお金がある世帯、ある程度の年齢が進んでいる世帯になるので、可処分所得が金利収入で増加したとしても、それをどのくらい支出に回すのか?(生活必需品に回すような動きは小さいだろう)、ということになる。というようなことを考えると、消費への循環は限界的で消費行動の加速には繋がりにくいのだろう。

金利が上昇すると、資産を保有する方が有利になり、金融商品や不動産価格が一旦は上昇して、その後に価格に天井をつけて、下がっていくような流れになることを想像するので、天井をつけて下がっていく過程で、次の購入意欲が出てくる水準がどこになるのか。
ということになるのだろう。

あれこれ考えていると、よくわからなくなってきたが、とりあえず豪の成長率は引き続きプラスなのだということがわかればOKかな。

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