SPACってどうなの?

金融ニュース

2020年9月15日の日本経済新聞によると、アメリカのNikola Motor(ニコラ:NKLA)について、Hindenburg Researchという会社のレポート(9月10日)によると「誇大宣伝」をしていて、投資家を騙している‼︎みたいなことになっているらしい。

株価の推移は9月9日$42.37、9月10日$37.57、9月11日$32.13、9月14日$35.79で、レポートが出たことで一旦下げたものの、週初には回復。とはいえ、これはインデックスも同じような動きだったので、それに寄っているだけ???レポートを真剣に受け止めていないのか、まだ材料として消化するまでに至っていないのか???

9月8日にGeneral Mortors(GM)が資本・業務提携を発表した直後にこのレポートが出てくる状況。EVといえばテスラみたいな独壇場になっている雰囲気の中でGM的にはEV開発に本格的に乗り出すための提携だっただろうに早々に「???」の状態。

そもそもニコラは、2020年6月4日にNasdaqに上場しているけど、その経緯がSPAC(Special Purpose Acquisition Company:特別目的買収会社)を利用した上場らしい。

仕事でいわゆる証券化とか資産流動化が日本で一代ブームになっていた2000年代前半に携わっていたので、SPACってのが話題になっているらしいと聞いた時に、「上手く使えばいい制度なんだろうけど、そのうち金融ショックのきっかけになりそう…」と思っていた矢先のこのニュース。

リーマンショックの時は、”サブプライムローン”、”証券化”、”SIV”とかがキーワードだったけど、”SIV”と”SPAC”が何となく同じ系統の臭いがすると、経験則から思った次第。

まだまだ、詳しく調べてもいないから変な不安を煽る気はないものの、アメリカで(結構なリスク・リターンが見込まれる)PEファンド投資を一定の個人に開放するとか、世界的な低金利環境の中で利回り狙いの投資家をターゲットにした、仕組みとか商品がちらほら目につき始めていることを思うと、ちょっと気になるところ。

ということで、個人的な宿題としては、「そもそもSPACって何?制度設計時の目的は?」を時間を作って調べてみよう。

歴史は繰り返すのか、人間は少しづつ失敗から学ぶから「やばっ」みたいなことは起こらないのか、その時に株式市場はどう動くのか、金融機関や個人投資家は痛みを受けるのか、中央銀行や政府はどんな政策を繰り出してくるのか…

こういう連想ゲームを一緒に楽しめる人がいれば、ぜひぜひ一緒に頭の体操しましょう!!

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