豪中銀は利上げするのか、しないのか。

IMFがオーストラリアに関してのレポートを発表していて、その中で政策金利の引き上げを提言し、かつインフラ支出は抑制する方向を合わせて指摘している。

その背景は色々あるらしいが、今の5−6%のインフレ率が目標の2−3%に戻るのに、何もしないと2026年初めくらいまでかかるとみていて、インフレが高い状況が続くことは政策金利の引き上げの必要があるとしている。

中央銀行の政策目的は、安定的なインフレ率を維持して、経済を成長と雇用を安定させていくことが一般的に言われている。
インフレを調整する要素として金融政策を活用して行くわけだが、インフレが続くことで金利引き上げを行い、経済を一部引き締めてインフレを抑制しつつ、経済成長を目指す中、今のインフレ率が高すぎて、金利を引き上げるにも、引き上げ過ぎて経済を失速させてしまう可能性もあるので、なかなか動きにくいのだろう。

そもそもインフレになっている要因が、強い経済環境からの需要で生じているなら、経済を引き締めていくことが効果をもたらすというのはシンプルに理解。供給側のコスト引き上げでインフレが怒っている場合は、同じような効果が見込めるのだろうか???
確かに経済を一部引き締めることで需要を抑制して、供給に対して影響を与えることで同じ経路に乗ることがあるのかな、と思う。

供給要因でのインフレが、国内要因であれば金融政策で調整可能な範囲があるが、海外要因の場合は直接的な影響を与えることは難しいし、為替も関係してくると、金融政策の調整でインフレを抑制できるのかについて理解が追いつかない。
為替レートは、通貨間の相対的な価値を示しているものなので、輸入元の通貨に対して自国通貨の相対的な価値を調整することが必要だが、金融政策で経済環境が改善して通貨高になる、経済環境を調整して通貨安にする、みたいなシンプルな構造にも、現在のグローバルな連携では要素が多くて繋がりが不明な気がする。

そうなると財政政策を打ち出して、影響を与えることになるのだろうが、金融政策と財政政策をバランスをとりながら調整できるような国はあるのか???

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