オーストラリアの住宅価格と家賃が上昇しているのは自然な流れ

金融ニュース

2024年1月から3月の期間において、オーストラリアの住宅賃料は3.3%上昇したとのこと。

かれこれ何年経ったのか分からなくなるほど、住宅価格の上昇と家賃の高騰については話題になっているので、ニュース自体に関しては特段の驚きはない。
少しだけ注意を払っておきたいのは、同じ期間中の賃金上昇が家賃上昇以下の状態で、名目も実質も家賃負担が増加しているということ。

なぜ、家賃が上昇しているのか、
1)コロナ禍があり、その後にシェアハウスを避ける人が増えたので住宅戸数が必要になっている。
2)在宅勤務が増加して、在宅勤務用にスペースを求める人が増えて広い家を求める数が増えている。
3)移民が増加して、必要な住宅戸数が増えている。

3つの要因の中で、元の姿に戻る可能性があるものは?せいぜい1のシェアハウス利用者が元に戻るくらいはあるだろう。それでもシェアハウス人気が下がっているならば、シェアハウス自体が減少してしまい、効果は限定的なことになるのだろう。

2は仕事と生活のスタイルが変化していっているので、元に戻るような話にはならないのだろう。

3は人口増加を政府が目指している中では、基本的に解消されないことになるのだろう。
とはいえ、短期的には政策で対応することができることで、今のところビザ発給を制限するなどして、政府としては対応してきている。長期的には元に戻していくのだろう。

住宅価格は基本的には下がらないような動きで理解していけば良いのだろう。上がりすぎると買い手がいなくなって価格が下がる、価格が下がると買い手が増えて価格が戻ってくる、という需給バランスで基本的には決定されていくのだろう。
とはいえ、一人で住める家は所詮は1つ、別荘を持っているなどで2つ、3つのようになるのだろうが、爆発的に需要が増えるのは人口が増加することでしか起こらないのだろう。

そう考えていくと、人口増加を目指している政府が前提であれば、住宅価格は上昇していくと考えて行けば良いのだろう。
住む点でも運用の点でも、価格の上下はあるが、早く買っておくというのは、明らかな間違いではないのだろう。
あとは予算と目指すリターンの観点で判断していくのだろう。

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