自国開催イベントがあると消費は盛り上がる。

オーストラリアの7月の小売売上高は、前月よりも0.5%増加して、約353億オーストラリアドルだったそう。
7月は女子サッカーW杯がオーストラリア、ニュージランドで開催されて、かつオーストラリア代表が4位で終了。優勝はスペイン、2位イングランド、3位スゥーデンの結果。

開催当初は、街中もテレビもあまり盛り上がりを見せなかったけど、オーストラリア代表がグループリーグを勝ち進み始めてから、なんとなく盛り上がり始めて、ニュースも連日報道するような感じに変化。
試合も夜8時スタートであったりして、会場に見に行く人も多く、パブリックビューイングも盛り上がったようでグッズが売れたり、試合観戦のためにケータリングや持ち帰りでの食事が増加したらしい。
結果として小売はその面が牽引して増加したとのこと。

一方で、日用品などに関しては消費が下がっており、インフレや金利上昇を背景に家計の財布の紐が引き締まっている面もある様子。

7月の増加はイベント牽引が要因であるなら、8月はまた下落方向になって行くのだろう。
特に学校の休暇シーズンもないので、旅行関連の出費もなく、平常状態の支出になるとしたら、財布の紐は固いことを確認するようなことになるのだろう。

合わせて、世帯貯蓄率も下がっているとのことで5%以下になったのは15年ぶりの低水準らしい。
所得増加に対して、支出が増加が大きく、インフレと金利上昇で家計の支出が増加しているので、当然貯蓄率は低下しているのだろう。
所得の上昇はタイムラグがあるので、来年以降に改善の傾向が出てくるのか、出て来ない場合は貯蓄を崩しながら支出をしていくことになるのだろう。結果として、生活が厳しくなる家計が増えて景気に悪影響を与えるのでしょう。

コメント