火力発電所の操業延長の可能性あり

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オーストラリアのNSW州と電力供給会社のオリジン・エナジーの間で、豪国内最大の石炭火力発電所のエラリング発電所の閉鎖時期を最大4年間の延長方向で協議中ということ。

オーストラリアの電力は、石炭火力発電、水力、再エネが電源として存在している。再エネは土地が広いので太陽光は設置できるし、風力も陸上、海上ともに色々やっているが、発電場所から利用場所までの距離が遠く、送電ネットワークも弱いため、現在拡大を狙っている。

石炭火力発電に関しては、今の環境問題が大きく取り上げられている中で、世論からは早期の停止、廃止を求められているが、それに変わる電力供給元がないため、供給元としては代替できるものができない限りは、稼働延長を求めてくるのは自然な流れなのだろう。

温暖化問題が意識されることは特に自然ではあるが、ベースになる電源がない中で石炭火力を停止することが国として良い方向になるのかは判断が難しいのだろう。
その中で、小型の原子力発電についても政府では話題になっているが、建設を許可する地区が出てくるか、建設を始めたとしても営業稼働するまでに年単位での時間もかかるので、いずれにしても現在稼働している火力発電所は延長操業になるのだろう。

確認はしていないが、どうやらガスタービン火力発電所がないらしい。石炭に比べるとガスタービンの方が、温暖化問題に関してはマシで、かつ効率的な運用ができるらしい。
世界でもガスタービン発電所を作ることができる技術を持っている企業は、結構限定されているらしい。その中に日本の企業もあるので、稼働を止める石炭火力発電所の敷地を使って、ガスタービンに変更するなどできれば、再エネを大きくするまでのベースロード電源にはなるのかな、と思ったりするところ。

環境問題があるので、ガスタービンを作れる企業の株価や評価は、その技術ほど評価されないのだろう。。。その点は不幸だなぁ。

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