人が足りていないのか、足りているのか?

オーストラリアの人手は不足しているのか?していないのか?という不思議な状況。
欲しい人材と、その技術、知識を持っている人のミスマッチがあるから、そういう状況は発生するのはしょうがない面はあるのだろう。

気になったのは、政府機関のJob Skill Australiaの調査では2023年に労働者が不足している業種が332で前年286から増加したと公表している。
その中でも、ホワイトカラー(アクチュアリー、会計士など)が人材不足となっている。失業率が過去最低のレベルで労働者の確保が難しいということ。
そのほかに、歯科医や開業医などの医療関係者の不足が82%で大幅に不足しているのと、情報通信系なども69%不足と分野によってブレがある様子。

その一方で、オーストラリアの四大銀行は2023年1月からで2000人以上を解雇したことが判明したらしい。
コスト高で人員削減を対応する姿勢が明確になって、ウェストパックは1080人以上、コモンウェルスは600人、ナショナル・オーストラリア銀行は340人などを削減した様子。全体の行員数に対しての割合がわからないが、平均して年収が1000万円くらいだとすると200億円くらいは給与で、社会保障が10%乗るので人件費的には220億円くらいは下がるのだろう。
これに付随してオフィス面積が不要になったりするのもあって、もう少しコスト削減幅はあるのだろう。

で話は、人手不足に戻って、ホワイトカラーの銀行員が2,000人近く削減されて、一方で労働者不足だと。。。需給の要素のうち能力や技術がずれているのでしょうがない面はあるだろうが、反対にいえばそこそこの能力があるホワイトカラーの銀行員が供給されるなら、一部で雇用は保たれるのだろう。。。でも給与とか下がるとなると、そう簡単ではないのか。

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