不完備情報ゲームとポーカー

最近、ポーカーというトランプゲームを楽しめるレベルで遊んでいる。
そもそも、自分が興味を持つきっかけが何だったのかは、全く覚えていないが、Youtubeでポーカーに関する動画を見ることがあり、それを見ていて面白さを感じたから。

どこが面白かったのかというと、Youtuberの人たちが撮っている動画自体が面白く観ることができた点と、ポーカーというゲーム自体にも面白さを感じたから。

Youtuberの人たちの面白さは、楽しんでゲームをしていて、かつ運の要素だけではなく、ある程度は確率に基づいてゲームが進行するという点をわかりやすく説明してくれている点にあった。
その確率の中で、これはゲーム理論に基づいて行われているのか、という点にこれまでの自分の学んできたことや、嗜好の方向が合致したことも、興味を大きくそそられ、かつやってみようと自分が決めるきっかけになった。

まずは手始めに、ということでカジノでカジノディーラーを相手としたポーカーゲームからスタートした。
これはこれで、ギャンブル的要素が大きものの、ある程度は勝率を考えて、勝負をするのか、潔くっ撤退するのかを考えていくようなゲームで、何回かやっていくうちに、一定の理屈を理解してきて、やっぱりギャンフルなのだな、と理解した。
勝率は、当然ながらギャンブルなので、日によってまちまち、トータルするとやっぱり負けている。
うまく勝ち逃げできる自制心があれば、多少は負け幅が小さくて済むのだろうが、それほど簡単に身を引くものは難しい、ということで人間は弱いものだなぁと理解した。
今もたまにやるが、ゲームを楽しむというよりは、どうやったら少しプラスで終われるかなぁ、という点に興味が移ってきてしまった。

その後に、テキサスホールデムというポーカーゲームに挑戦してみた。
これは、カジノと戦うのではなく、そのテーブルに参加しているプレーヤー同士で戦うもので、これがYoutuberの人たちが動画を撮り、広めようとしているゲームになる。

実際にプレーをしたのは、4回で合計時間は20時間近くになった。結果として、今のところは負け越し中。
負けた理由を考えてみると、Youtuberの人たちが話している内容が少し理解できてきたような感じ。

色々な人が言っている中で、そういうことだなぁ、と認識はしていたが、実践できていないこととして、「損失の期待値を最小化して、利益の期待値を最大化するように動く」というもの。
損失の期待値を最小化する、というのは、極端にいえば、“ほぼほぼ勝てるハンド以外では勝負しない“、ということで達成できる面と、“勝てそうだけど、負けるかもしれない“というハンドで、負け幅を最小化するということになる。前者の方は、割と簡単にできるけど、後者の方が難しい。
実際にあるときに大きく負けたのは、「多分勝てそう」というハンドに自信を持ちすぎて、相手がどのようなハンドを持っているのかをしっかりと予測できなかったから。
この時の心理的なインパクトが大きくて、相手の状況をしっかりと考えてみるということの意味を体感で理解できてしまった。

「利益の期待値を最大化する」というのは、なかなか難しい。結局は、どう大きく賭けていけるか、それが勝率と見合うものか、ということになる。
計算の理屈で見ると納得はするものの、実際のライブポーカーの場面ではチップではあるものの、結局はお金なので、小心者の心が出てきて、びびって大きく勝負できない、という心理的な問題が出てくる。
実際に、何度かは勝っているが、その時の勝ち分は期待値を最大化できていたのか?と言われるとなんともいえない。自分の中では、そこそこに大きくできているだろうと思うけど、プロから見ると、まだまだ甘い水準なんだろう。

ポーカーには、実際に人が面と向かって行うライブポーカーと、PCやスマホでやるオンラインポーカーがある。自分はまだオンラインはやったと言っても、ゲームレベルなので、たいしたことはないが、ライブは参加するたびに勉強になることが多くて、パンク気味。

これをプロとしてやっていくには、家族もちにはきついし、そうでなくともかなりの自信と負けても切り替えができる精神がないと、生活がもたないだろう。

しばらくはカジノがある国にいるので、実際にお金が動く中でプレーをして、趣味として楽しめるのか、どれくらいハマれるのか、を見極めてみたいと思う。

自分の癖として、ある程度わかってきたら飽きてしまう、という点があるので、どこまで飽きずに楽しめるのか、を期待しながらやっていきたいと思う。
あと、世界的にプレーする人口がとんでもなく多いらしいので、勉強しながら、色々な人を見て見たいと思う。

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