不動産投資ブーム(オーストラリア向け)

なぜか今日は不動産関連のニュースの取り上げがよく目に入った感じ。
情報取得のソースが固まってしまっているのと、意識しているか無意識かは判断つかないがオーストラリア不動産の情報が目に止まるからだろう。

目に入ったものは、日系企業がオーストラリアの不動産投資ファンドに出資したこと、住宅価格は上昇幅は低くなっていても継続的に上昇していること、トップ銀行の住宅ローン貸出のシェアが他行に侵食されていること。

日系企業の不動産ファンドへの出資は、三菱地所が他の企業と共同でシドニー中心地のオフィスビルを買ったというニュースが先日出て、それはファンド形態で資金をカバーしていて、そのファンドに日系企業が6社出資をしているという話。
対象のオフィスビルの立地はとても良い場所で、三菱地所はその隣のビル開発も完了させたところで、オフィスビル、オフィス街を作っていくような動きに見える。日本で言うところの「丸の内の大家さん」みたいな感じを受ける。
そこに対して、日本企業もファンド経由で資金を出していて、不動産投資に積極的な動きが確認できる。
確かに現地に進出している日系企業で不動産開発や投資を目的にしている先は多い印象だが、改めてその動きが主流なのだと感じたところ。
バブル期のアメリカの不動産に投資していた日本企業の動きに何か学べるところがあったりするのか、が気になるところ。その当時はお金が余って仕方ないから買いまくっていた、と言うのを勝手な理解としてしているところ。
金余りの状況で不動産にお金が流れているのか、事業として採算性が高いものとして流れてきているのか、その辺りの違いがあるのか。。。

住宅価格は引き続き上昇している点については、まだまだ需給バランスが悪くて住宅価格の上昇基調が変化していない、という理解で良いような気がしている。
金利が上昇して、インフレで生活費などの全体的なコストが上がる中で、住宅関連も上がっているとの状況。

そもそも住宅価格が上がるってのはどういう背景、状況があるのか?
新築住宅の価格が上がっていてそれが成約している、中古市場でのオークションなどで実績として上昇した価格が出てきている、と言うようなことだろう。
そう考えると、その値段で買いたい人、買える人がいるので、生活関連費用が上がっていてもローンの支払いができる家計がいると言うことで、余裕があって買う人、将来的に買いたいがさらに上がったら買えなくなるので今のうちに頑張って買う人、などパータンはあるとしても、やっぱり上昇する基調を感じている人が多い、と言うことの裏返しな気がする。
そう考えると、オフィスビル投資に日系企業が出資している点も同じストーリーに乗れば納得感はある。

その中で、住宅ローンの融資に関して首位行のシェアが落ちて、それ以外のシェアが上がっているという話。
首位のCBAのシェアが三ヶ月連続で下がっていて、連続でシェアが下落したのは9年ぶりの話らしい。逆にその間において、シェアが連続で下落しない状況というのは、何があったのか。
なお、シェアを奪っているのは上位行の中でのやり取りらしい。
ローン金利を引き下げた効果が高いようで、シェア回復のためには金利引き下げなどを行なって行くことになるだろう、という見方が出ている。

政策金利が引き上がったことで、貸付の適用金利も上昇しており、銀行の本業収益を大きくしている要素であるから、シェアを拡大していくために利率競争を行っていくことになるのだろう。
単純な利率競争だけでなく、その他のサービス面での競争などもあるのだろうが、借り手側にどれくらい利率競争以外の部分で有利な点をアピールできるかがシェア拡大のポイントになるのだろう。

いずれにしても、オーストラリアという国の特徴で、地理的に他の国から栄養を受けにくい、エネルギー、食料など自給自足できるものがある程度存在している、人口減少は移民政策でカバーするような政策を打ち出している、など不動産に関して、一定の安心感を持ちやすい状況にあるのは理解。

個人で投資するほどお金はないので、不動産銘柄への投資くらいしか手がでないか。

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