ギャンブルとサポート体制

オーストラリアにはカジノがあって、かつパブの横とかにスロット台がおいてある店が、ごく普通の光景としてある。
来た当初は、「Vip Lounge」という看板がたくさんあり、18歳未満立ち入り禁止でセキュリティーの人が立っていたので、チェーン系の飲み屋か?と思っていたが、よくよく見るとスロット台が置いてあるギャンブル場所だったということに、しばらくして気づいた。
日本でいえばパチンコ屋に近い存在なんだろうけど、規模は小規模で、街中に行けば基本的にどこにでもあるのでは?というレベルで存在している。

法律的にギャンブル自体は合法なので、なんら問題はないものの、依存症になる人がやっぱり多いようで、テレビCMでも政府が設置しているギャンブル依存症者のためのホットラインが流れたり、カジノにいくと、いろいろなところに依存症者のための電話番号やウェブアドレスがプリントされたステッカーが貼ってある状況。

タバコ、飲酒に関しての依存症者に対するケアも手厚いけど、ギャンブルに対してのケアもかなり手厚い感じがする。裏返せば、それだけ悲惨なことになっている人もいるということなのだろう。
ただ、どこでもできてしまう環境があると、なかなか歯止めが効かない状況になってしまう人もいて、イタチごっこなのだろうと想像。

実際に自分自身はカジノに行くことはあるし、ギャンブル自体にのめり込むほどではなく楽しんでいるつもりなので、いまのところは問題ないのかなぁと思うところ。
そもそも、胴元が儲かるようにできているからギャンブルは成立しているわけで、基本的には負けて、運よく勝っても続ければ続けるだけ負ける確率がどんどん上がっていくわけで、お酒を飲むのか、ギャンブルするのか、食事をするのか、買い物するのか…結局はどういうお金の使い方をするのが、その人にとって幸せなのか、という選択肢の一つで割り切れるなら、ギャンブルも一つの選択肢としてはアリなんだろう。

とはいえ、貨幣経済に生きている現代人としては、お金が増える可能性がある環境は冷静な判断をし続けることはできないだろうし、チャンスに期待してのめり込んでいく人もゼロにはならないんだろう。

日本でもIRが準備されていて、色々な話題と議論がある中で依存症に対しての手当てとか、治安の維持とか論点があるのは理解するし、そもそも公営ギャンブルもあって、パチンコもあって、と考えるとIRが話題になる前から、準備対応できているのでは?できていないのなら、サボっていただけでは?と思うところ。

いずれにしても、運が多分に影響するし、必勝法なんてものはないのだから、嗜む程度で楽しめるなら良いでしょう。

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