資金運用は連想ゲームの結果。自分の連想と世の中の連想のズレを考えながら行動するのが大切。
ESGが話題になってから、随分と時間が経っているけど、投資家の観点でもここ数年?いや数ヶ月で一気に話題として台頭してきた感じあり。これを観点に入れて投資行動を検討しないと、流れに乗れないのだろう。
そもそもESGって何だっけ?というところから整理。
E = Environment,
S= Sustainability,
G= Governanceの略。
2020年9月18日の日本経済新聞で取り上げられたところでは、7月7日に一般社団法人ESG情報開示研究会というものが民間企業19社で発足されている。目的は、ESG情報の開示に関わる研究活動を行うこと。
どういう会社が入っているのか、なぜ入ったのか、狙いは???といろいろと想像を膨らませながら思考していくことが大切。
では…参加している企業の狙いは、どこにあって、何を成果として求めているのか。「社会の持続的な発展と、企業が自らの価値を高め成長することを調和させると仕組みの創造を目指す」となっているところを考えると、結果的にはIR活動を社会的に求められている事項に合わせて、株価を上昇させてステークホルダーに還元させていくことになるのだろう。
投資資金の多くは、結局のところ銀行だったり、保険会社だったり、資産運用会社によって運用されている。個人投資家ももちろんたくさんいるものの、一回の行動や方針設定での影響度は機関投資家の方が、圧倒的に大きい。
機関投資家は、結局のところ個人(委託者)の資金を預かって運用している(受託している)わけで、運用の目的や意義を設定して、それに沿った行動が求められる。
人類の大きなテーマになっている、ESGの観点を重視する姿勢が明確に出てきている。例えば、Goldman Sachs Asset Managementは運用する株式に関して、該当する会社の取締役会に女性がいない場合には議決権行使において反対するとしている。
個人投資家が資本市場の大きな流れを捉えて、大きく勝てないが、大きく負けない運用を考えるなら、この種の動きを見て、他方で株式を公開している企業が自身の事業だけではなく、投資家の求めにどう答えるのか、企業行動を変化させるのか、など見ていかないといけなくなる。
いずれにせよ、資金運用は連想ゲームの結果。自分の考える連想ゲームと世の中の過半数が考える連想ゲームのズレを認識しながら動いていかないと勝てない。
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