オーストラリアの10月の失業率が公表されて、失業率自体は3.7%で前月から0.1%上昇しているが、就業者数は増加していて、かつ労働参加率が上昇している中での結果なので、表面上の数値に驚いて反応する必要はない、というところ。
就業者数が増加しているので、引き続き雇用の需給関係は良好なことが想像されるし、労働参加率が上昇しているということは、人が増えている、今まで様子見していた人が積極的に労働市場に入ってきているということなので、経済は順調な方向になっているという評価で良いと思う。
実際には移民による労働力の供給が強いのだろうという印象。人口増加も移民によるインパクトが大きく、これから先の何十年間かに渡っての人口増加は自国民の出生よりも移民受け入れを行いながら、自国民を増やしていくような戦略を政府が持っているので、その計画の途中経過としては不思議な状況ではないのだろう。
雇用の需給が相変わらず需要が強い方向で動いていることを考えると、賃金上昇は続くのだろうし、労働コストは上昇していくと。。。企業の利益に対するインパクトは強いだろうが、インフレがあり、その後にラグを伴って賃金が上がっていく流れでいえば、賃金コスト上昇は次の成長のためには必要な過程なので、成長を伴いながら進むのであれば、特に問題視するような話でもないのだろう。
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