販売が進んでいないと建設できない

オーストラリアでは、いわゆるマンションを建設しようとすると、建設予定の部屋のうち3分の2が予約済みになっていないと、金融機関が融資を行わないことがある。
建設許可が下りていても、融資がつかない、という状況が発生するということがあるらしい。

3分の2が予約にならないと融資が受けられないということは、建設自体を進めることができないわけで、開発業者は販売できない限りは資金負担が延々と重くなるだけで、開発業者にはきつい状況が発生する。
現物を見ていなくても予約をする顧客は、どういう感じに感じるのだろうか。
建築のパースを見て、雰囲気で買うわけで、それはそれでまぁ普通といえば、普通かな。

日本だと建築前に買うことはあっても、融資が降りなくて建設ができないというのは想像できない。
例えば、半分だけ予約が入って、それ以上が入らない場合、予約者はいつキャンセル可能になるのだろうか。キャンセルされると、さらに予約を大きくすることのハードルが上がるだけで、どんどん建設開発ができない期間が長くなるだけで、不動産業者がきつい状況になるのだろう。

再開発も同じ条件が入っているようで、住宅建設するならセールスパワーが重要なのだろう。予約が入らないと融資を行わないのは、金融機関としてはリスク回避の観点で良いだろう。

とはいえ、開発業者が潰れるのはOKということなのだろうか。。。不思議。

そもそも、不動産業界はオーストラリアで成長する業態なので、買い手も多いし、値上がりするから開発業者が潰れていくのは、それほどないのかも。。。

最近の中国の不動産開発みたいに、予約は済んでいて、お金も払っているのに開発が途中で止まって、業者が倒産して。。。買った人がバカを見る、という点よりはましなのか。。。

不良債権を作らないという意味ではOKか。

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