再生可能エネルギーは節約になる？？？

オーストラリアの気候変動・エネルギー省という組織が、太陽光パネルと蓄電池を住宅につけると年間で電気代が27万円くらい節約できる、とアナウンスしたらしい。
狙いは、再生可能エネルギーの拡大に対して反対する意見を牽制するものらしい。

具体的には屋根にソーラーパネルを設置すると10万円くらい、蓄電池まで設置すると追加10万円くらいで合計で年間20万円節約できるということ。

政府としては2030年までに再生可能エネルギーのシェアを82％にすることを目指している。現在は石炭火力63％、ガス5％、水力9％、太陽光8％、風力15％になっているので、かなり野心的な目標設定になっている。
その目標を達成するには、数千キロに渡る送電網の配備が必要になる。特に広大な国土をもつ中で、発電をする場所と消費する場所をどうやって結びつけるのか。。。

その中で小型原子炉での発電を検討するように野党は働きかけていて、温暖化ガス対策としては石炭火力発電よりもネットゼロに向けてはやりやすいだろうが、政府が20年近くに渡って研究を禁止していたので、根本的な技術の獲得に時間が必要になるだろう。

なお、政府のアナウンスを当初の設置費用に関しては考慮していないのと、電気料金も上昇している結果と比較しているようなので、家計の生活費費用を下げるのに有効!!という話で進めるとしたら、そもそものエネルギー価格の状況が続いていくことが前提になっている。
環境の観点で考えて、費用回収とか生活コストの引き下げを前面に出さないならば、設置する人は増えるのだろう。