インフレ率が上昇していても、個人消費の見通しは明るいらしい…

金融ニュース

オーストラリアのUBSが、オーストラリアの個人消費の見通しは明るい方向になるような調査結果を出した。

低中間所得層(4.8万豪ドルー12万豪ドル)のこれから先1年間での個人消費に関しての見通しを調査したところ、消費を伸ばすような傾向が見えたということ。

インフレ率が上昇していて、生活コストも引き上がっている中で、将来の消費に対して前向きになっているのはなぜだろうか?
インフレ率よりも所得の上昇率の方が上回っていて、消費にまわせるものがあるからと考えているからなのか。
それとも、あまり率では考えていなくて、絶対値での賃金が上がっているから増加させることができると考えているからなのか。もっと突っ込んで、使う金額が上がる、という回答なのか?

インフレで物価上昇しているので、名目で考えれば、実質的に消費が減っていても金額ベースでは上がるから、そういう意味で回答している人がいたら、出てきている結果の判断は要注意な気がする。

実質での消費が増加すると考えているならポジティブだとは思うが、名目ベースだと何だかよく分からない結果に見える。
とはいえ、増えていることには変わりはないから、小売業は業績が一時的には上昇することになるのだろう。

市場を評価する中で、実質と名目をどれくらい考えて、整理するべきなのか、世の中の過半数が名目で行動を決めるならば、名目で考えることが、その観点では正解になるのでそういう動き方を考えるべきなのだろう。

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